総くんが結婚した

いつか来てしまうその日が

私の想像よりもとても早く

目の前にやって来てしまった

 

何となくツアーの前にそれは来てしまうのではないかと

11月からの芸能人の結婚ラッシュの中

私はぼんやりと怯えていた

 

仕事中にふとTLを眺めていたら

何となく察知して慌ててHPに飛んだ

 

ジャニヲタとしても何回も目にして来た

「皆様へご報告」の文字

急いでタップしたその先には

正直もう少し先にして欲しかった文字が並んでいた

 

発表の仕方もそこに並べられた言葉も

お相手にも何一つ言う事なんてない

 

ただただ、目の前が真っ暗になり

頭が真っ白になり、手が震えていた

それだけだった

 

誰もいない場所に駆け込み膝から崩れ落ちた

そのまま数分何も考えられず

ただただTLに感情を吐き出していた

 

周りの人はすぐに祝福モードで

自分の事の様に嬉しく思っていた

私には出来なかった

 

何も考えられなくて

何の感情も湧いて来なくて

悲しい訳でも

悔しい訳でもなく

涙の一つも出ず

ただ、自分の目の奥の光が消えていく事だけを感じていた

 

希望の光だった

たくさんの支えを勝手に増やし

その一つだったものが2ヶ月前に無くなった

だから、勝手に比重を増やした

あちらで失ったものを勝手にこちらで補填していた

 

何の痛みも伴わず

目の前に心臓が転がっている様な

何も感じないまま死んでしまった様な

そんな感覚

 

その光を頼りに歩いていたのに

急に目の前が真っ暗になって

どう歩いて良いか分からなくて

どうしたら良いか分からなくて

動けない

まだ動けないんだよ

 

その後よく6時間も働いたなと思う

あまりよく覚えてない

声があまり出なかった

 

帰り道

10年前の様な身体の重さの中歩いた

全然違うのに

 

家に帰ってからちょっと泣いた

悲しい訳ではないけれど

どうしたら良いか分からない

名前の無いこの感情を処理するには

泣くしかなかったのだ

 

寝る前に洗面台に立ったその顔は

驚く程に真っ白で自分でも見てられない程で

何だか少し笑ってしまった

生きてる様で完全に死んでいた

 

どれだけ暖房を入れても暖まらない身体を

布団の中でギュッと丸めながら

冷たい足先もそのままにすぐ眠っていた

 

こんな事を書くのはよくないのかも知れない

祝福している人達の気分を悪くするのかも知れない

もちろん本人も

 

でも、世界中に1人くらい

似たような気持ちの人がいるかも知れない

ならその人に私も一緒だよと伝えたくて

そして、今、この瞬間私はこんな気持ちである事を残しておきたくてこのブログを書いている

 

すぐにおめでとうと言ってあげられなくてごめんなさい

幸せになってねと言ってあげられなくてごめんなさい

どんな形であろうと私はあなたの事が好きなはずなのに

 

この大きな感情を処理するには

私にはもう少し、もう少し時間が必要です

 

ツアーが始まるまでにどうにかするから

調子に乗って10枚も取ったチケット

何枚か手放す事になるのかな…

初日の横浜、どんな気持ちで迎えるの…

私は、私は、初日を迎えられるの?

 

毎日聴いていたフジファブリックが聴けなくなった

転がった心臓はまだ床に落ちたままだ

 

 

 

誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ
みんなの願いは同時には叶わない